最近、会えてない人のメンタル、大丈夫ですか?

ストレスがたまる

GWを目前に、緊急事態宣言がどうなるか

政府も判断を迫られています。

 

とにかく今は自粛を継続し、
どれだけ人との接触を減らせるかにかかってます!

 

さてあなたの身近な方、
しばらく顔が見れてないという従業員の皆さまのご様子はいかがですか。

 

従業員の皆さんも「顔が見れてない」と
一括りにはできず、働き方は業種によってさまざまです。

 

3月からすでにリモートワークが
徹底されている会社もあれば、
接客ありきの業界は要請のため休業という会社も少なくありません。

 

この1、2ヶ月で働き方ががらりと変わったという職場が多いのではないですか。

 

同時にこれらの変化に対して、そろそろストレスを自覚し始めている頃でしょう。

 

ネットやTVの情報はネガティブなものが圧倒的に多く、
そうした情報に晒され続ける「ヒト」へのストレスの影響はどうでしょうか?

 

人間はストレスに関して、3つの段階を踏むと言われています。

なかなかその段階を自覚するのは
難しいですが、対処していくためにも、
ストレスがどういうステップを踏んで進行するのかを知っておきましょう!

1.「ストレスが続くとどうなるの?」

1-1.警告期

最初はストレス要因となる状態に置かれ、心が「やばいぞ!」と反応している時期で「警告期」と呼ばれています。

 

 

「やばいぞ!」という反応なので、心はとても不安定です。
慣れないサーファーが何とかバランスを取りながら波に乗ろうとしている感じでしょうか。

 

疲れやすかったり、
イライラしやすかったり、
眠りが浅かったり。

 

ちょっとしたストレス反応が見られる時期です。

 

時期にあてはめると、2月末~3月はじめあたり、
学校が一斉休校になった頃でしょうか。

 

それでも3月半ばになり、
感染者数は1桁になったので、
「あーこれで一段落したかー」と一気に緩みましたね。

 

しかしそのツケは2週間後の3月末頃から、
感染者の急増につながり、「緊急事態宣言」となりました。

 

休業要請は東京都からスタートし、
次いで首都圏、そして全国に広がり、当然学校関係も休校の延長。
5月GW明けまでの外出自粛。

 

仕事がある人でも接触をこれまでの8割減へと。
マスクつけずに歩くのも憚かれる雰囲気があるほどです。

 

こうなると周囲の人たちも
「すぐには収束しそうにないなぁ。いよいよ長期化に備えないとね」という意識に。

 

そして

1-2.「抵抗期」

 

今の自粛生活に慣れてきた
時期くらいから「抵抗期」に入りました。

 

現状を受け入れることができてきたため
ストレスへの抵抗力が増し、

 

ストレッサー(ストレス要因のこと)との
バランスを保つことによって
一旦は安定を迎える時期です。

 

表面的にはストレスが軽減されたように見えているかも。

 

でも実際はストレスに負けないように、
相当な無理をしています。

 

ただこのあたりで「ストレス」をうまく解消できる人、
ストレス状態から回復できる人や、
「適応能力」が高い人は、

 

現状を受け入れることができて、
ストレス反応のステップから離脱できる人もいるようです。

 

さて、離脱できずストレスを溜め込んでいる人は・・・

 

1-3.「疲はい期」

最終的には「疲はい期」と言われる時期に入ります。

 

溜まりにたまったストレスと
「もうバランス取れないよ~」と疲れが
一気に噴出。

 

いわゆるストレスに対してエネルギー切れを起こした状態です。

 

場合によっては
メンタルヘルスの不調(=病気につながる恐れも)が
出始める段階です。
治療を要することも。

以上のことからわかるように
「たかがストレス」と高をくくっていてはいけないのです。

 

大事なことは
この抵抗期(今のうち)に
うまくリフレッシュをすることや、生活習慣をきちんと整えてあげることです。

 

不安や恐れに苛まれ続けると、気づかないうちに「がくん」とメンタル、悪くなることが。

 

特に一人暮らしをしている人は要注意です。
1日誰とも話していないなど、思った以上に疲労が蓄積しています。
積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう!

 

2.経営者の抱えるストレスの質

 

現状からみて、経営者はこの困難な局面を経済的にどう乗りきるか?と頭を悩ませている人が多いでしょう。休業要請はあるもの、事業を支える補填への施策がなかなか明確にならない現状に歯がゆい思いをされている方も少なくありません。

 

しかし一方で新しいビジネスの予感を感じて、事業を展開させていこうと検討している人もいる。

 

ピンチはチャンスと言わんばかりに、(もちろん業種・業界によりますが)頭を切り替えて前向きに取り組もうとする人が多いように感じます。

 

そういう意味からも
そもそも経営者と従業員の抱える「ストレス」の質には大きく違います。
両方を経験したことがある方なら想像がつくと思います。

経営者だとしても、一人で抱えずに信頼できる人に相談してみることは、ストレス対策として非常に有効です。

 

3.会社として行うべき従業員のメンタルヘルス対策

この先、外出自粛が終わり「さあ今日からいつもどおり営業再開だー!」

となる気かしませんね。

 

自粛解除となっても、段階を追ってかつ第二波に備えながら、少しずつという感じでしょうか。元の生活に戻るのには半年〜1年。長ければそれ以上とも言われています。

 

やはり働く人たちにとって、不安な日々は続きそうです。

 

ただ、今会社に出社できていない従業員の皆さまの状態は正確に把握できません。
できることは、これまで通りにはいかないという、心の準備です。

 

「自分だけは大丈夫」と言えないのが、人の心です。自分のことも然り。

 

だからこそ、できることなら、従業員の皆さまの状況は何かしらの方法で把握しておきたいところです。

 

社長一人が全社員を把握するのは難しいでしょうが、信頼できる管理者の方と手分けして、少しでも業務連絡とは別のコミュニケーションが必要です。

 

今はオンライン等もありますから、
ちょっと声を聞く、顔を見る、メールでのやりとりでもいいでしょう。

 

「会社に自分のことを気にかけてくれる人がいる」
「また会社に行った時に、ほっとできる居場所がある」
と感じてもらえることがとても重要です。

 

自粛があけて
日常的にコミュニケーションがある場へ戻っていくのと、
全くない場へ戻っていくこと。

 

想像してみてください。

 

業務の進捗がスムーズであるかよりも、
職場での心理的安全を考えると、大きく違うことでしょう。

 

何からどう始めてよいかわからないという人はぜひ、ご相談ください。
業種や従業員の皆さまの状況(人数その他)を
伺ったうえで一緒に考えていきます。

 

また従業員の方の個人的なご相談でもかまいません。

オンラインでのご相談対応しておりますので、
お気軽にお申し出くださいませ。

ブルーコンシャス 森川 祐子

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