メンタルヘルス問題を解決!カウンセリングって受けたらどうなれるの?
最高の組織力を引き出す!
メンタルトレーナーの森川祐子です。
先日、私の主催で、カウンセラー仲間と勉強会を行いました。
長年、カウンセリングにたずさわっている人たちなので、内容は応用編でした。具体的な事例を検証し、カウンセリングの行程を振り返ってもらいました。
カウンセリングを受けたことがない人にとって、気になることは「カウンセリングって何をするの?」「カウンセリングを受けたらどうなるの???」ということではありませんか。
そこで、今回はカウンセリングがどう進むのかをお伝えします。
1、カウンセリングって何をするの?
カウンセリングでは、どのように話を聞き出していくのでしょう。
むやみやたらに話を聞いているわけではありません。相談に来るクライエントには解決したい問題がありますから、その問題解決に向けて話を進めていきます。
つまり、ゴール設定があるということ。
しかし最初に気をつけなければならないことは、クライエントが設定するゴールが、本当に求めるゴールであるかどうかわからない、ということです。
例えば「会社を辞めようかと悩んでいます」というクライエントがいた場合に、ゴールは会社を辞めることでも、会社を辞めないことでもありません。本当に望むゴールを探らなければなりません。
かと言って悩みは?の問いに”会社を辞めようかどうしようか…”と言ってくれているのに、「それ本当ですか?」と聞いてしまっては信頼関係にかかわってきますね。つまり表のゴールを示しながら、裏のゴールを探していくことが必要になります。
さて「会社を辞めようか悩んでいる」の理由は何でしょう?
- 仕事の内容が自分に合わない
- 上司、先輩、同僚と気が合わない
- 残業や休日出勤が大変
- 社内の雰囲気が合わない
- やりたい仕事ができない
- 給料や福利厚生などの待遇に不満・・・etc.
さまざまです。
では、辞めたい理由が明確なら「わかりました!じゃあ明日にも辞めましょう!」と言えるほど、簡単ではありません。
悩むということは、そこには葛藤があります。クライエントには生活があるし、辞めてすぐに次の仕事が見つかるわけではないし、家族もいるし・・・など「辞められない理由」があります。まずはそれらの葛藤を整理していくことが大切です。
そのあたりを聴きながら、裏のゴールを探るために、カウンセラーは仮説を立てます。
仮説はさまざまです。
- 仕事が自分に合わない→自分には価値がないから、こんな仕事しかさせてもらえない
- 上司と性格が合わない→自分のことを正しく評価してもらえていない。自分はダメだ〜
- 残業や休日出勤が大変→残業や休日出勤くらいしないと、会社のなかでの自分の存在価値はないのかも・・・
これはほんの一部です。
「自分には価値がないから・・・」そんなことを誰かが言ったわけではありません。けれど勝手にそんな風に解釈してしまっているだけなのです。でもそれ違うよ!って明確に否定してくれる人もいませんから、勝手な思い込みでどんどん悪循環にはまってしまいます。
たとえ「あなたに価値がないなんて、そんなことないよ!人間だれにもすばらしい価値があるのだ!」と力説されたとしても、「そんなの口だけ!本当は私のことなんてダメだと思っているにちがいない」と思い込んでいたら、これは他人が何と言おうと関係ありません。結局は自ら肯定感を高めていけるように、自らが立ち向かっていかなければなりません。
2、カウンセリングを受けたらどうなるの?
最終的には、自分の本当に求めるゴールに行き着くことです。
何度も言いますが、会社を辞めるとか辞めないではありません。
本質的なものが見えてくると・・・
「自分のことを価値がないと思っていたけれど、本当は自分には価値がある」
「ずっと変われないでいたけれど、成長を実感できるようになった」
「他人との比較ではなく、自分は自分でいいと思える」etc.
というように、ゴールの形はさまざまです。
ここに挙げたようなことを本当のゴールとして認めるにも、勇気がいるものです。
ゴールの達成は、具体的な目標達成という形で実感する人もいれば、気づいたら劣等感や寂しさ、不安、孤独感、つらさがやわらいで、自己否定感で苛(さいな)まれなくなったということも珍しくありません。
ではカウンセリングを受ける前と後とでは、どのような変化が見られるのでしょうか?
何が変わったら、自分を受け入れ自己肯定感を高めることができるのでしょうか?
3、カウンセリングのBefore→Afterとは?
一言で言えば、目線の高さが変わる!ということです。
これまで虫の目で物事を見ていた人が、鳥の目で見られるようになるということです。
昨日まで「こんな会社で働くのはもうごめんだ!一日でも早く辞めたい」と言う人がいた時に、目線の高さを変えずにカウンセリングをしたら、おそらく焦点は「辞めるか、辞めないか」になりますね。
☆もし「辞める」ことを選んだ場合、ポジティブな人だと「よし心機一転!新しい職場を探すぞ!」となるでしょう。そして
・すぐに転職先が見つかった場合 → やっぱり前の職場を辞めてよかった!
・転職先がなかなか見つからなかった場合 → やっぱり前の職場を辞めなければよかった・・・?
*ネガティブな人だと、探す前から辞めたことを後悔し始めそうです。
☆もし「辞めない」ことを選べば
毎日「やっぱりこの職場は嫌だ。でもすぐに転職先が見つかるとは限らないからがまんしよう。でも嫌だな〜」ともんもんと過ごし続けるのかもしれません。
こうやって並べてみてみると、どれもよい選択には見えません。「辞める」「辞めない」は決められても、決して主体的ではありませんね。もちろんその後の状況次第で私たちは一喜一憂しますし、結果がどう転ぶかわかりません。気持ちの上での納得感という点では、実は「辞める」か「辞めない」かはあまり関係がありません。
カウンセリングで重要なことは、「こんな会社もう辞めたい」と自分を苦しめているものが何であるかをつかむことです。
- 「上司が苦手、嫌い」
- 「仕事量が多い、残業ばかり」
- 「給料や待遇に不満」
- 「人間関係が悪い」
- 「仕事が面白くない、自分に合わない」などでしょうか・・・?
いえいえ、これらは、問題の本質ではありません。
もう少し入り込んで考えて見ましょう。
例えば5つ目の「仕事が面白くないのはなぜでしょう?」
こんな単純な仕事、誰だってできる。価値がない。価値がない仕事を任されている自分=価値がないと感じているのではないか?
単純にそれだけなら、会社を辞めて、自分が価値があると思う仕事をすればいいのです。でも悩んでいるということは、
辞めることに対して、「不安や恐れ」があるということ。
カウンセリングの第一歩は、行動を止めている感情が何であるかを見ます。
そして次に、自分の思い込みが正しいのかを見ていくこと。多くの人がこの検証をせずに、
自らの思い込み=絶対正しいと思っています。
この場合、
・「自分のやっている仕事に価値がない」という思い込み
・「価値のない仕事をやっている自分にも価値がない」という思い込み
・「(そんな自分だから)次の仕事も決まらないにちがいない」という思い込み
客観的に並べてみたら、「え?それ本当?」って思いませんか?
おそらく自分のことでなく、他人のことと思えば「ええ?それって思い込みじゃないの?」ということがわかるはずです。
だからこそ、このタイミングで視点を上げて、自分の問題を客観的に見ていきます。
「あなたの言っていることは本当にそうですか?」と。
仕事の価値って誰が決めたのでしょう?例えば、国会議員や医師や弁護士といった人たちの仕事には価値があって、そうでない仕事には価値がない?もし何かしらの基準があるとしたら、それは世の中に蔓延している「一般的には」「常識的には」という固定化された情報ではないかを疑ってみるといいでしょう。
お国が変われば、そんな価値基準は一瞬のうちに吹き飛んでしまうものです。
私たちが持っている常識に、私たちは囚われすぎなのかもしれません。
恐ろしいことに「思い込み」と言われるものは、普段自分では思い込みだとは気づいていません。自分オリジナルの色眼鏡をかけて世の中を見ています。
4、まとめ
あなたの色眼鏡はどんな色をしているのでしょうね。
例えば、懐疑心の強い人は、いつも疑いながら物事を見ているでしょうし、人は優しいものだと思っている人には、性善説さながらに周りの人はみな自分によくしてくれる人ばかりと思って生きています。
不思議なことに、周囲の人をすぐに信じてしまう人が、騙されやすいか?というと、そうでもありません。なぜだか、自分のことを良く扱ってくれる人が集まってきます。反対に疑いの目ばかり向けていると、そういう人を引き寄せてしまうと言われています。(この辺りのことは検証しようがありませんが・・・)
それでも言えることは、自分の色眼鏡が、自分の人生を彩っているということです。
だからこそ、自分の視点を引き上げてくれるような人とかかわることが大切です。それは何もカウンセリングを受けることばかりでなく、視点の高い人と付き合うことでも同じ効果が得られます。
目線の高さが変われば、これまで自分が見ていた世界とは全く違う見え方、捉え方ができるようになります。そんな世界を体験してみたい人は、トライアルセッションで試してみてくださいね。
代表 森川 祐子
トライアルセッションのご案内
・外出がままならず、ストレスが大きい。
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