不快なことに、目を向けてみる!

最高の組織力を引き出す
ブルーコンシャスの森川祐子です。
さて今日のテーマは「不快なことに目を向けてみる!」

 

日常生活を送るなかで、不快に感じるものはありますか?
あるとすれば、それはどういうものですか?

 

例えば、肉体的には、痛みやかゆみ、違和感かもしれないし、
精神的なものだと不安や、イライラ、モヤモヤなど
言葉になるものから、ならないものまで様々ですね。

 

今日はこのように”不快感”の扱い方が、
メンタルヘルスケアにつながるというお話をしていきます。

 

1、不快感は目を背けるのではなく扱うことこそが、真のメンタルヘルスケア

 

”不快感”を感じた時、どうしていますか?

 

ちょっとくらいの不快感なら我慢してしまう、
我慢できない痛みやかゆみなら鎮痛剤や、鎮痒剤(かゆみ止め)を使う。

 

精神的な不快感であれば、原因を追求したり、
それ以外のことに目を向けて気持ちを切り替えたり、
フタをしてしまったり…こんな感じでしょうか?

 

おそらく自分の身に起きた時、何とかしようと思ったら
”対処法” を探すことがほとんどです。
痛みやかゆみだと、鎮痛剤、鎮痒剤、鎮静剤等を使えば、
身体の不快感をやわらげてくれます。

 

しかし、それらが身体や心が出しているメッセージだととらえたら、
見え方は全く違うと思いませんか?

 

痛みが出るのには理由があるのです。
もちろんどこかにぶつけたとか、虫に刺された、
偏った姿勢をしていた、あるいは何かの病気になったからかもしれません。

 

そこをもう一歩、踏み込んで探ってみます。

 

ぶつけた自分は、ぼう~っとしていて注意散漫だったのかもしれません。
病気になる場合、昨日、今日のことが原因ではなく数週間、数ヶ月、
場合によっては数年かけてその病気になったのかもしれません。

 

それは、生活習慣によるものだったり、
心理的なものだったり理由は様々でしょう。

 

 

私たちは、今の現状に不満がある時に病気を引き寄せてまで、
現状から抜け出したい!と病気になることも少なくありません。

 

そのように考えると「不快なもの」があることで
今のありのままの自分に気づけるかもしれません。

 

2、状況が変わることと、問題解決は別物

 

メンタル面での「不快なもの」の例を一つを挙げてみましょう。

例えば「不安」があります。

 

「不安」に苛まれることは、とてもつらいものですね。
問題の渦中にいる時には、何とかしたいと思います。

 

 

例えば、仕事が決まらない、パートナーが見つからない、
○○さんに嫌われているのかも・・・などの不安があった時、

 

私たちは仕事が決まったら、パートナーが見つかったら、
人間関係が良くなったら問題は解決するように思うかもしれませんが…
本当のところはどうでしょうか?それで解決すると思いますか?

 

 

そう、仕事が決まることやパートナーが出来ること、
人間関係がよくなることが求める本質ではありません。

 

仕事が決まらないと不安で悩む人は、仕事が決まったら、
次の不安を見つけます。

 

 

「この仕事はなくならないだろうか」
「上司から自分は気に入られているだろうか」
ミスをすれば「この仕事は自分に合っていないのではないか」とか。

 

一時的に「不安」は解消されるかもしれませんが、
自分のあるべき姿が見えていないうちは、
結局は外的な要因によって、感情は振り回されてしまいます。

 

自分のあるべき姿とは、
どういう人生を歩いていきたいのか?
などです。

 

海を渡る舟を想像してみてください。

 

方向性が決まっていなければ、
潮の流れや天候次第であちらこちらへ流されるだけです。

 

けれど方向性を決めて進むことを決めていたら、
時間がかかったとしても行きたい方へ向かうことができます。

 

本当に自分が求めるものがわからないと
やり方だけでは、決して満たされないものが
あるということなのです。

 

不安があって、原因や問題解決のやり方だけを探そうとすると、
思考はぐるぐる巡ります。
ぐるぐる考えたところで対して良い答えは出て来ないでしょう。

 

ちゃんと、不安に思う気持ちを受け止めて、
そう思うに至ったことを認めて思いを味わってあげてみてください。
それが出来ると大切な答え、本当に求める答えが必ずあります。

 

やり方だけを求めているとしたら
そろそろ、目線を変えていきましょう!

 

不快なことに目が向いてしまう
囚われた強い人こそ、自分自身のことを見つめてあげる
よい時期なのかもしれません。

 

メンタルトレーナー
森川 祐子

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