メンタルヘルス不調”うつ”におけるカウンセラーの役割
最高の自分を引き出す!
メンタルトレーナーの森川祐子です。
働く人のメンタルヘルス不調といえば
”うつ”
ひと昔前は、”うつ”は心の風邪とも言われていました。
半分正しくて、半分は違っているかな。
昔は”うつ”だけでなく
統合失調症(昔は精神分裂病とも)
双極性感情障害(躁うつ病)
中毒精神病(アルコール依存/薬物依存等)等々
もし身内がこのような精神病と言われる病気にかかったとわかったら、隠していたそうです。
それだけに恥ずかしい病気存在を隠された病という認識がありました。
そのためか、「いや違うよ!”うつ”なんていうものは
誰もがかかりうる病気なんだから。心の風邪みたいなものだよ!」
というあたりからきています。
なるほど。
風邪のように誰でもかかる可能性があると
思えれば、ずいぶん気持ちもラクになれますよね。
そういう意味では、よい働きかけだといえます。
ところが、私が半分”間違っている”と考える理由は
”うつ”は心の風邪でしょう?だったら寝ていたら治るじゃないの?
と、捉えてしまう人が出てしまうことです。
たしかに”うつ”になる前で「ちょっとストレス溜まってるな〜」程度なら、
しっかり休息を摂って、リフレッシュしたら改善されるかもしれません。
しかし、”うつ”だと診断されるレベルであれば
やはり 治療が必要 だと言えます。
”うつ”の治療の三本柱は
- 投薬(薬を飲むこと)
- 休養
- カウンセリングを受けること
と、されています。
初期の”うつ”であれば、しっかりお薬を飲んでお休みして入れば、1、2ヶ月で回復してくることが多いです。
ところが、3つ目の『カウンセリング』は
受診する病院によって、実施しているところでそうでないところがあります。
ドクターは診察だけで、カウンセラーの予約は別とか。
そうするとなかには
「とりあえず薬飲んで様子見てから考えようかな…」となる人も。
そうこうしていて状態が良くなってきたから、
じゃあ会社も休んでしまっていたし早く復帰しなくては!となり、復帰。
ところが、やっぱり会社は忙しくてストレスフルな状態が続いて…
再発してしまう。こういうケースは少なくありません。
同じ職場にいても、メンタルヘルス不調になる人とならない人がいます。
要因はいろいろでしょうが、もし自分がなりやすいとしたら
もともと持ってる性格傾向や、気質があるのでしょう。
真面目で、頑張りやさん、完璧主義で、責任感が強い・・・
薬を飲んで、休養したところで性格は変わりません。
性格そのものがダメだとか、否定しているのではなくて
その性格によって、ストレスを引き起こしているなら
見直しが必要なのかもしれない、ということです。
真面目で、頑張りやさん、完璧主義だとしても
周りの人のことなんか、おかまいなし。
自分がやりたいことを徹底的にやれればいい!という人は
同じ素地を持っていたとしても、メンタルヘルス不調にはなりにくいかもしれません。
なぜ、真面目で、頑張りやさん、完璧主義でなくちゃいけないと思っているのか?
その考えが自分のことをしばっていたり、苦しめてはいない?
何事に対しても『ねばならない』と思っている人が、
『そうであってもいいし、なくてもいい』と思えたなら
気持ちもラクになると思えませんか?
だから『カウンセリング』が大切なのですね。
自分にとって大事にしていることは、本当に心から自分が大事にしたいと思っているからなのか
思わされているからなのか?
それを手放すことはできるのか?
などをじっくりと取り組んでいくことに意味があります。
1回受けて、性格が変わった!という単純なものでは決してないけれど
大切な自分ことだからこそ、じっくりと取り組んであげてほしいと思います。