「職場における心理的安全性」を考える②
昨年に心理的安全性についてお伝えしましたが、今回はその第二弾。
コラムで扱う内容はビジネスの場で、最低限知っておきたい情報を選んでいますから、
他社の方々との雑談ででもネタにしてみてください。
そもそも「心理的安全性」とは、「チームにおいて他のメンバーが拒絶したり、
嫌がらせをしたりしない確信がもてる状態」をさします。平たく言うと
「組織の中でなんでも話せる安心感」ということですね。
業界にもよりますが、上司が絶対的な答えをもっていて、その通りにやって
いれば会社が成長できる時代であれば、言われたとおりのやり方で個人も
会社も成長できて、新しい発見や創意工夫はあまり必要ないかもしれません。
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しかしコロナ禍を経て、今や世の中が大きく変わろうとするタイミングで
のんびりあぐらをかいていられる業界はほとんどありません。
だとすれば、組織を挙げてベテランも新人も新しいことに、
チャレンジしていかなければありません。
上に忖度していたり、遠慮をしていたりする場合ではないのです。
それなのに上長に物が言いにくい、失敗しないようにばかり神経をつかっていたら、
いつまで経っても前にすすみませんね。チャレンジすることを認め合えること!つまり、「いいチームの定義」が変わってきているのです。
こうした変化に気づかずにいると、会社はあっという間に取り残されてしまいます。
マネージャー以上の皆様はこれまで以上に、部下をいかに勝たせるか、成果をださせるか!ということに注力できるかが、結果的に成功につながるのです。
では「心理的安全性」を高めるためにできることは?といえば、
まずは「自分の行い」を振り返ることからしてみましょう。
上司が部下への言動に対して「もしかしたら自分の言動は相手を萎縮させてはいないだろうか」
部下も「上司のことを苦手と思って避けがちだったけれど、
思っていることがうまく伝わっていないのかもしれない。言い方を変えてみよう」といった具合です。相手のほうがいつも悪いと思っていたら、何も変わりませんね。
個人の能力で出せる成果は知れています。
若手の皆様はより一層のスキルアップと少し俯瞰する能力を意識すること。
管理者の皆様は相手の得意も不得意も引き受けて、
「自分が勝つ!」から「チームを勝たせるかかわり」を意識してみるとよいかもしれません。
心理カウンセラー 森川 祐子
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