うつで休職したら、復職は難しいのですか?

高の自分を引き出す!
ンタルトレーナーの森川祐子です。

 

今週は少し足を延ばして茨城県某所でのメンタルヘルス研修でした。

 

”うつで休職する”という問題は、自分の身近にそういう人がいないとリアリティがないものかもしれません。

 

けれど仕事をしている人が、いざ自分が”うつ”だと診断されたら、休職問題はすぐに迫ってきます。

 

もちろん初期の場合であれば、様子を見て仕事を続けられるでしょう。それ以上に自分には関係ないと思う人がほとんどかもしれません。けれどいつ自分がメンタルヘルス不調に陥るかわかりませんから、知っておくことから準備していきましょう。場合によっては一緒に職場で働いている仲間やご家族がそうなるかもしれません。

 

人間何事も知っていたり、イメージできてるものには心の準備ができます。しかしそうでないとパニックになったり、わからないことへの不安が大きくなります。

 

1、メンタルヘルス不調かなと感じたら・・・

 

さて先ずは、調子が悪いと感じたら、心療内科や精神科、神経内科等、医師に診てもらうことです。
そこで医師から、休職した方がよいと判断されたら、会社の上長に相談しましょう。

 

メンタルヘルス=心の不調ではありますが、厳密に言えば、脳の不調です。
ストレスによって機能不全に陥っているわけですから、ストレス要因からある一定期間距離を置いて、休めてあげることが大切です。では、ステップを見ていきましょう。

 

1−1、いざ上司に休職について相談するとき

 

言い出しづらいかもしれませんが、勇気を出して話してみましょう。

 

もし事前に準備できれば、医師に書いてもらった診断書を持参するとよいでしょう。上司がメンタルヘルス問題に不慣れな場合、「そんなの気持ちの持ちようじゃないの」と扱ってくれないことも稀にあります。

 

余裕があれば、これまでの経緯や状況を伝えておくといいですね。休職後の仕事や配置のことにも役立つかもしれません。
例えば、人間関係で悩んだ結果ストレスが高じて、不調に陥ったケースなど、理解しておいてもらうことで、部署異動や組織体制の見直しの際に、考慮してもらえる可能性もあります。

 

そのうえで会社との合意を得て、休職届を提出。就業規則に基づいてお休みに入ります。

 

この時に大事なことは、休職期間は規則正しい生活を心がけてしっかりお休みすることです。
ついつい「職場の人たちに迷惑をかけているから一日も早く復職しなければ…」と思ってしまいますが、症状が落ち着いたからと言って、自己判断で無理に復職してしまうと再発の恐れがあります。

 

そして、できればこの時期にカウンセリングを受けることもおすすめします。
その理由については、「メンタルヘルス不調”うつ”におけるカウンセラーの役割」をご覧になって見てください。

 

1-2、休職中、お給料はどうなるの?

休職もすぐに復職できればいいけれど、数ヶ月、年単位で休職になった場合、「その間のお給料は・・・?」気になりますよね。

 

給与は会社からは一旦「無給」となるわけですが、健康保険の「傷病手当」が利用できます。それらは「病気療養のために働けない」「4日以上の休み」「会社から給与・手当てが出ない」などの条件を満たした場合に許可されています。

 

支給は最大で1年6ヶ月。給与の6割が支給されます。
申請の手続きには規定の申請書に会社の署名をもらい、医師の診断書とあわせて提出します。

 

詳しくは「うつ病で休職する際の傷病手当」について

 

そうして休職に入られたら、あとはゆっくり過ごします。
どうしても「迷惑をかけてしまっているのではないか」「申し訳ない」と焦る気持ちもわかりますが、ここはじっくりと、のんびりとお休みするのが一番です。

 

「何もしない」ことが重要です。

 

・・・そうは言っても、復職のことを考えてしまいますね。どういう状態であれば、復職できるのかをご紹介しておきます。

 

2、復職できる状態をチェックしてみましょう!

 

  • 症状は安定しているか?(大きな落ち込みや気分の高揚はないか)
  • 主治医の指示どおり、定期的に通院できているか
  • 食事は摂れているか
  • 十分な睡眠はとれているか、また昼間に眠気はないか
  • 体調面で気になることはないか(頭痛、胃の不快感、肩こり)
  • 仕事に対する意欲はあるか
  • 仕事をする体力、集中力、注意力は回復してきているか
  • 一人で外出(電車に乗る、買い物をする)できるか
  • 人が大勢いる場所でも気分が悪くならないか

 

などです。もちろん自分の状態をよく見極め、主治医とよく相談することが大切です。
その上で、診断書(就業可能なレベルまで回復していることを明記)を作成してもらいます。

 

ただし、ここで気をつけなければならないことがあります!

この時に主治医のO.K.が出たからといって会社側(産業医サイド)で O.K.が出るとは限りません。

 

 

何故ならば、主治医が出すO.Kの基準と現場で求められる業務遂行能力の基準とが一致しているかどうかはケースバイケース。
そのため、会社側(受け入れサイド)としては慎重にならざるを得ません。
場合によっては産業医から「復職支援プログラムを受けてはどうですか?」といった提案がある場合があります。

 

会社としては復職してもらったものの、また再発…というのはいろんな意味で避けたいところですね。
もちろん、ご本人にとっても。

 

このあたりが、復帰できるかどうかのポイントになります。
携わる予定の業務内容、ボリューム等この時のストレスのかかり具合、本人の体調、心理的な安定感、休職中に異動などによって、人間関係が変わっている、組織形態の変化等、復職支援について組織ごとにマニュアルはあるものの、復帰が難しいと言われる理由はこの辺りにあるのかもしれませんね。

 

これらを踏まえ、復職ということになれば職場復帰支援プランを作成します。
タイムライン形式で、おおよその業務内容を決めていくものです。

 

*復職支援復帰プランとは

  • 職場復帰日
  • 管理監督者による就業上の配慮
  • 業務の内容や方法、業務量
  • 人事労務管理上の対応(配置転換や異動の必要性、勤務制度変更の可否)
  • 安全配慮義務の見地からの配慮
  • フォローアップ(管理監督者や産業保健スタッフによる)
  • 本人自ら責任を持って行う事項、試し出勤制度を利用するか
  • 事業場外資源の利用をするか

 

これらを経て、ようやく復帰するかどうかを最終的に決める!という段階になります。

 

実際に対応をしてみて、よくお聞きする声としては「職場に戻りづらいと感じている」人が、少なくないということです。

 

なぜならば、”うつ”などのメンタルヘルス不調になったということは、職場で大きなストレスがあったことが想像されます。

 

仕事量が多い、内容が複雑などもあるでしょうが、やはり人間関係で悩んでいた、すごく周囲に気を遣っていた、などが挙げられます。

 

それなのに、同じ職場に戻ることなんて…というのは抵抗感があるのはうなずけますね。

 

そこで、これまでいた職場を辞めて、転職を希望する人も少なくありません。ところが、メンタルヘルス不調で離職してしまうと再就職も難しいです。

 

特に40代以降となれば、選択肢も限られきますし、かつ、転職直前の就労状況がどうだったかということは必ず聞かれますから、その時に長期休職をしていてとなると、雇う側から見たら、健康であるということは大前提という理由から再就職は難しくなります。

 

ですので、なるべくなら一度復職をしてから転職活動をする!これは是非覚えておいて欲しいポイントです!!

 

3、まとめ

 

基本的には”うつ”になったとしても、きちんと治療をすれば、段階を経ていけば復職は可能です!

 

実際に、多くの方が復職されています。

 

おそらく大きな組織になれば、復職支援マニュアルといったものがあります。最近は就業規則などと並んで、ダウンロードして見られるケースも多いので、一度チェックしておくといいですね。

 

あと、こうした状況になった際には
○月○日に人事と面談 etc.
といった感じで、メモを残しておくといいでしょう。

 

もちろん、メールのやりとりなども。

 

時にはやりとりがスムーズにいかないケースもあります。
復職を希望しているのに、転職を促されるケースもありますから
そのような時にはそれぞれの地域にある労働基準監督署等に相談されるとよいです。

 

もちろん日頃から、メンタルヘルス不調にならないことが一番です。
そのためにも、セルフケアをうまく取り入れていってくださいね。

 

 代表 森川祐子

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