コントロールすることを手放してみる
最高の自分を引き出す!
メンタルトレーナーの森川祐子です。
さて今日のテーマは
「自己管理=コントロール」するということについて。
一般的に「自己管理」や「体調管理」って
とても大事で、これが出来ないと社会人として半人前、
と言った雰囲気がありますよね。
仕事に穴をあけないためにも、自己・体調管理は大事だし
自分の状態(心身の状態、仕事・私生活の状態全般)を把握して、
うまくコントロールすることが、重要であることだとされています。
ある方とのセッションで
『自己管理できていると思っていたのに、
体調を崩してしまって…」というお話を伺いました。
頭の良い人、管理能力の高い人ほど
「あるある」だと思います。
さて、この自己管理・体調管理
たしかに仕事をする人、役割のある人、やるべきことが山積みで・・・
という人にとっては、やるべきことが全うできるかが
とても大事なので、四六時中、管理しているはず。
理由は「自分のなかにある
たくさんのタスクをこなさなければならない」から。
けれど、視点を変えてみた時に
どうして、体調を崩すのでしょう?
どうして、メンタルヘルス不調になるのでしょう?
管理不足だからでしょうか?
調子に乗ってハメをはずしているから?
答えはきっと「NO」ですね。
そういう人は、恐らく自分の状態を、監視する別の自分がいて
日々、体調はどう?心は疲れてない?と目を向けているはず。
でも
「大丈夫?」と聞いていながら
その裏側には
「今、体調崩したらダメだからね」
「今、忙しいから」
「今、そんなことで寝込んだり、のんびりしている暇はないのだよ」
と目を光らせていたりはしないでしょうか。
怖い監視員がいる場所で
リラックスしたり、
のんびりしたりすることはできません。
では、監視員はどういう規則で動いているのか?というと
その人が持っている
「◯◯でなければならない」
「◯◯であるべき」といったルールに則って
しゃかりきに働いているのです。
思い出したのですが、数年前の私も
こんなことを私のメンターに話していました。
『私はちゃんとすることが好きなんです。
誰かにさせられて、ちゃんとしているわけではなく
好んで「ちゃんとしたい」と思っているのです。』
こう思っている人間に
「自分らしさ」などと説いても
わからないものです。
当時のメンターの困った顔が今でも目に浮かびます(苦笑)
言葉は知っていても、本質的に「自分らしい」ことが
何かということを思考の理解ではなく
もっと感覚的なところでつかむべきものなのです。
管理することが悪いのではありませんし
自分のなかの監視員を機能させなくなることを
目ざしているわけでもありません。
じゃあどうしたらいいのか?
私が思うことは
役割の側から見るのを止めてみることだと思います。
自分がどう振る舞うか
どうあるべきか
外から求められている役割
欲しい評価に合わせた自分というもの
そちら側から、見るのを止めてみることです。
役割を外した自分がその時々に
何をつかんでいるか、感じ取っているかに
目を向けてやると、
思考ではないところから
自分という存在を感じられるようになるのです。
たしかに調子を崩すというのは、厄介なものです。
私も研修があったり、打ち合わせが入っていたりすると
調子の悪さを抱えて、現場に行かないとならないこともあるので
その辛さはよくわかります。
でも、そんな時
どうして調子を崩すの!と責めるのではなく
受け容れてしまえると、
無駄に罪悪感を感じたりや
自分を責めることがなくなります。
管理を止めると思わなくてもいいので
視点を変えてやるだけでいいのです。
これだけで、楽になることができるものですよ☆