その言動!セクシャルハラスメントです!職場で対策してますか?

高の組織力を引き出す!
ルーコンシャスの森川祐子です。

 

会社でハラスメント研修を行う目的の一つは同じ職場ではたらく人たちが同じ認識をもつためです。

 

ハラスメントのなかでも、最初によく耳にするようになったのは「セクハラ」ですね。しかし、どういう言動が「ハラスメント」にあたるのか意外に理解されていません。そこで今回は具体的な事例を通して「何がセクハラにあたるのか」をお伝えしていきます。

 

1、そもそもセクシャルハラスメントとは?

 

セクシャルハラスメント=セクハラとは、職場において相手(労働者)を不快もしくは不安な状態に追いこむ、性的な言動をさします。

 

(1)職場において行われる性的な言動に対する労働者の対応により
当該労働者がその労働条件につき不利益を受けること

(2)職場において行われる性的な言動により労働者の就業環境が害されることを意味します

雇用機会均等法11条1項

 

 

少々堅苦しく書かれていますが、噛み砕いて言えば、性的なことに関する嫌がらせをさします。

 

例えば、こんなこともセクハラにあたります。
男性上司が女性部下に対して「最近、太ったんじゃない?」と言うこと。

 

私が20代の頃、一般企業に勤めていた時には、挨拶がわりくらいの感覚で、しょっちゅう言われていました。(当時はあまり気にしていませんでしたが…)

 

ではもし「飲み会の席で、肩や腰に手を置く」「個人的に食事や飲み行こうに誘う」という行為に対して、断った場合はどうでしょう・・・

 

2、「やめてください!」と言ったばかりに、降格させられた

 

これはいわゆる「対価型セクハラ」と言われるもの。

 

職場において性的な言葉を言ったり、行為を行う人に対して「No!」を言ったがために、解雇や降格、減給などの不利益をうけることをさします。

 

例えば・・・

・事業主が従業員に対して、性的な関係を求めたが拒否されたため、降格させた

・飲み会の席で男性上司が女性部下の胸や腰に触れたが、抵抗されたために、当人の望まない配置転換をした

 

 

「そんなのおかしい!」「すぐに抗議すべきだ」と思いますね。しかしながら、表向きには「性的な関係を拒否されたから」「抵抗されたから」という事情は出てきません。「本人の能力不足」「仕事内容が合っていない」などを理由にされることが多いです。ゆえにセクハラの実態は表に出にくいと言えます。

 

3、「◯○ちゃん(愛称)、美味しいコーヒーでも入れてよ!」

 

これは「環境型セクハラ」と言われるもの。

 

環境型セクハラとは職場での性的な言動によって、働く人たちの就業環境が不快なものとなり、働き続けるうえで見過ごせない程度の支障が生じることをさします。

 

まず「○○ちゃん(愛称)」と呼ぶこと。これはNGです。一見すれば親しみを込めて呼んでいるのだからいいだろうと思われますが、「これはその労働者を対等に扱っていない」と見なされ、よくないとされています。

 

「え〜!?本人は○○ちゃんと呼ばれて、喜んでいるよ」という場合もあるでしょう。しかし他の女子社員はどう思っているでしょうか?例えば、若手の女子社員もしくは特定の人だけを愛称で呼んでいて、それ以外の人を苗字で「さんづけ」だとしたら、内心「なんであの子ばっかり!!」というように不愉快な思いをしている人がいるかもしれません。

 

次に「コーヒーいれてよ」についてですが・・・

 

セクハラ 環境型セクハラ

 

 

私も一般企業で勤めていた時に経験があります。隣の課の課長が午後になるとふらりとやってきて、「○○ちゃん(私のこと)、コーヒーいれてよ」と言うのです。当時、お茶をいれるのは女子社員の役目と思っていたので、疑問をもっていませんでしたが、今だとこれ、NGなのです。

 

なぜなら「お茶を入れるのは女性の役目」・・・これこそが「男女の役割分担意識」と言われるもの。

 

「男性」が組織の重責を担う仕事をすべき、「女性」は組織においてはサポート役をしていればいい、というこれは一昔前の役割分担意識と言っていいでしょう。組織においてこの役割分担意識が強く根付いていると、女性がなかなか管理職以上の職につきづらいということが挙げられます。

 

今でも企業における女性の管理職の割合は6.4%。(2016年帝国データバンクが15日まとめた「女性登用に対する企業の意識調査」より)非常に低いですね。108カ国世界の国別ランキングで見ても日本は96位と、下から数えた方が早いです。

ハラスメント問題は、日本における企業のあり方が、間接的に反映されていると言えるのかもしれません。

 

4、セクハラは、男性が女性に対して行うもの?!

 

さて「セクハラの対象者は?」と言えば、男性上司が女性部下に対して行う性的な嫌がらせというイメージがあります。しかし今は、女性上司が男性部下に対して行うケースもセクハラと見なされます。

 

以下は環境型セクハラの事例の一部です。

 

事例A

・「結婚はいつするの?」
・「彼氏はどんな人?」
・「今日はデート?」
・「女のくせに」

といった声かけから

 

事例B

・場を盛り上げるために、性的な話をする
・いつも職場に女性の水着のポスターや露出の激しい雑誌などがある
・宴会で裸踊りをする

 

といったものまで様々です。

 

まず事例 Aを見ていきましょう。実は上記に挙げた内容は男性が女性に向けたものですが、その逆、女性が男性にかける言葉としても挙げられます。

「彼女はいるの?」「デートはいつもどこに行くの?」

「結婚はいつ?」「男のくせにこれくらいできないの?」といった感じ。

 

女性上司 セクハラ

 

 

もしかしたら、上司は部下とのコミュニケーションの取り方がわからずに、このような言葉がけをしているのかもしれませんが、受け取る側が不快に感じれば「セクハラ」です。「これくらいは、コミュニケーションの一環だから・・・」という認識を変えていかなければなりません。

 

次に事例B
・場を盛り上げるために、性的な話をする
・いつも職場に女性の水着のポスターや露出の激しい雑誌などがある
・宴会で裸踊りをする

 

 

あからさまなものが「セクハラ」になることはわかりますが、「性的な話題」「裸踊り」などは、もしかしたら部下や後輩が「場を盛り上げよう」「先輩や上司を喜ばそう」という意図で、行われている場合があります。気持ちはわかります。

 

けれどその場に一人でも不快に思う人がいたら、NGです。常に受け手の気持ちを考慮しなければなりません。

 

でも盛り上がっている場で不快感をあらわにする人は少数派でしょう。せっかく場が盛り上がっているのに水をさしたら悪いと思って、がまんしている人もいるかもしれません。一人一人ヒアリングするわけにもいきませんから、今では「性的な話題」「裸踊り」なども差し控えていこうということです。

 

そして最後に。これは意外に知られていませんが、セクハラは同性間でも成立します

 

例えば、女性A子さんが同僚女性B子さんのことを快く思っていません。ある時A子さんが周囲の人たちに「ねぇねぇ知ってる?ここだけの話なんだけど、B子さんどうやら隣の課の課長と不倫しているらしいのよね・・・」と噂を流しました。

 

そう、これは同性同士の問題ですが「性的な嫌がらせ」ということでセクハラが成立します。

 

セクハラ問題は異性間だけで起こりうる問題ではない、ということです。

 

5、まとめ

 

これまでハラスメント研修を受ける機会がなかったとしたら、昔の価値観を引きずったままの人がいるかもしれません。けれどそれは企業にとって大きなリスクであるということが、おわかりいただけたかと思います。

 

そういう意味で、組織で働く人すべてが共通認識を持つということが非常に重要です。

 

「いやいや、自分はこの程度のことは知っているよ!」と思っていても、もしかしたら周囲に認識不足の人がいるかもしれません。それこそ年代が高い人などが、過去の認識を持ち続け「うっかり」「昔はこの程度のことは問題にならなかった」という理由から、セクハラ問題を引き起こしてしまうリスクがあります。

 

ではもし、
言動そのものに対して判断に迷うことがあれば、こんなふうに確認してみてください。

・自分のパートナー(奥さん、ご主人、恋人)がそいうことをされたら不愉快かどうか?

・もし、子どもが見ていたら気がひける?

・社内報などで取り上げられたら気まずいと思うかどうか?

 

 

もし一つでも「Yes!」と感じるなら、やめておいた方がいい!ということです。

 

代表 森川 祐子

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