リモハラ・テレハラを知っていますか?

最高の組織力を引き出す!
ブルーコンシャスの森川です。

 

6月よりパワハラ防止法が施行されました。
それにともないパワハラへの関心が高まりつつありますね。

 

そしてこの数ヶ月で耳にすることが多くなった
こちらのハラスメント!

 

”リモハラ”

”テレハラ”

 

聞いたことはありますか?

 

リモハラ=リモート・ハラスメント

テレハラ=テレワーク・ハラスメント

 

のことをさします。

 

業務がリモートワーク化した部署(会社)で増えつつあるハラスメントです。

 

内容はリモートワーク(テレワーク)中に行われる、パワハラ・セクハラ的行為をさします。
対面では起こり得ないような内容も含みますので、この機会に知っておきましょう!

 

1、リモハラ・テレハラとは何か?を知る

 

・リモートワークハラスメント
・テレワークハラスメント

 

これらは在宅勤務中に受けるハラスメントのことをさします。

 

その内容はセクハラ(的な)行為、パワハラ(的な)行為が挙げられます。

 

(1)リモートにおけるセクハラ(的な)行為とは

 

リモート会議(やりとり)の際、
化粧や髪型、服装、プライベートのこと等仕事とは関係のないことを指摘する。

→リモートだからって、化粧や髪型、手を抜いているんじゃないの!?

→どんな部屋に住んでいるの?見せて!

→今日はどんな服着てるの?くるっと回って全身を映してよ。
太ったんじゃない?
パジャマはどんなの着て寝ているの?

 

・1対1のオンライン飲みに誘われる

・SNSのつながりを強要される

 

会社で対面でやりとりしている時には、起こり得ないようなやりとりが生じています。

 

オンラインを通してちらっと見える、相手のプライベートの空間に対して、親近感を感じる、対面よりも誘いやすい(オンライン飲み)等、非現実感が原因となっていることが考えられるようです。

 

またセクハラについては、組織での意識の違い(ハラスメントへの意識が高いか否か)が大きいでしょう。

 

組織の違いによって「これくらいのことは大丈夫だろう」というゆるさ、受け止めといった意識は異なります。

冗談のつもり、コミュニケーションのつもりが、セクハラに発展してしまうケースもあります。

 

(2)リモートにおけるパワハラとは

 

・相手の様子がよくわからず、オンラインをつなぎっぱなしにしろ!といき過ぎた監視を行う。

・生活音や子ども声などに、過剰に反応をして「子どもの声がうるさい!だまらせろ!」とダメ出しをする。

・Wi-fi の接続状況が悪いことへの指摘

・オンライン会議、オンライン飲み会を強要される

 

 

リモート上で行われるパワーハラスメントですから、力の差があるところに生じやすく、

やはり上司と部下間などが多いようです。

 

 

社内で顔を合わせていたら、言葉を交わしていなくても、お互いのちょっとした態度や表情から相手の様子を読み取ることができます。

 

しかしリモートではそうしたかかわりが持てないため、双方の信頼感が薄らぎ、ストレスを感じることから起きているようです。

 

2、リモハラ・テレハラの原因と対策

 

原因は在宅であることが多いため、職場であるという認識が持ちづらいことではないでしょうか。

 

職場と自宅との境界線が曖昧になってしまい、オフィシャルの意識が薄れていることが挙げられます。

 

また上司からすれば、部下の姿が見えないため、業務の成果でしか判断ができません。成果が出ていないと「さぼっているのではないか」という不信感が募ります。

 

そのため、次のことを意識するようにしましょう。

 

・一人暮らしをしていると、スペースの問題もあるかもしれませんが、私生活の様子が映り込まないよう工夫することが必要です。難しいようでしたら、背景を変更する、背景をぼかすなどの機能など活用するとよいかもしれません。

 

・職場に行くのと同様、服装や化粧、髪型など誰に見られてもおかしくないように気をつけましょう。相手があなたの隙(服装がラフ、化粧をしていない等)を見つけて、親近感を感じるという側面からも、会社に行くのと同じ装いを心がけたいものです。

 

 

・仕事ぶり(経過)がわかりづらい分、意識して相手からの投げかけに反応することが大切です。上司などからのメールも返事がないと「どうなっているんだ!」となりがちですから、すぐに返答できない場合にはその旨連絡を入れておくだけでも、心情的にもイライラや焦りが落ち着いてきますね。

 

 

・オンラインがつらい場合には、可能な限りビデオをオフにする、電話やメールに切り替えてみてはどうでしょうか。それとなくオンラインを避けるそぶりを見せることで、気づかせることができるかもしれません。

 

同じ社内の人からのハラスメントであれば、早い段階で上司(当事者以外)や会社に相談しましょう。

 

 

もし組織に属しておらず、取引先等からの嫌がらせであれば、当事者の上長などに相談してみるのも一つの方法です。仕事をもらっているからと我慢することは、相手の態度を助長することにつながりかねません。

 

それでも効果がなければ自治体の「法テラス」や「みんなの人権110番」などに相談してみることも可能です。

 

3、まとめ

 

実は、リモートワークにかかわらず、私たちは日頃会えていない、コミュニケーションが足りていない状態だと、相手に対してネガティブな妄想が膨らみがちです。しかし顔を見ることで安心することができ、要らぬ心配であったなどということがあるものです。

 

実際に研修などを行う際にも、業界によって、組織風土によってハラスメントの受け止め方が異なります。

 

少なくとも会社のトップ(幹部)のハラスメントに対する姿勢が大きな影響を与えていることは言うまでもありません。自分たちの会社ではハラスメントを徹底的に排除することを掲げ、働く人たちに安心感を与えることが、会社への信頼度を高めることにつながります。

 

ブルーコンシャス 森川 祐子

研修を見直したい!研修を実施したみたいとお考えの企業様へ

研修に興味がある、これまで実施していた研修を見直したいと思ったら
詳しくはこちらのページもご覧ください