メンタルヘルス不調者(うつ)がいるご家族に向けて

高の自分を引き出す!
ンタルトレーナーの森川祐子です。

 

先日、産業医の先生とご一緒していて
ストレスチェックや、メンタルヘルス不調(うつ)のことなどいろいろお話ししました。

うつの患者さんというのは、自分の状態がおかしい、もしかしてこれは”うつ”ではないか…と思うとご本人は調べたりするので情報を得ることができます。もちろんクリニックにかかることでも、どういうことに気をつけたらいいかなど知ることができます。

 

ところが、本人にとても近いところにいる家族は、全くメンタルヘルスについて知識がないということは少なくありません。会社員でもなければ、メンタルヘルス研修を受ける機会はないでしょうから、家庭内で奥様や親御さんが知識を持っていないことは珍しいことではありません。

 

今日のテーマは
「メンタルヘルス不調(うつ等)とそのご家族について」をおつたえしていきますね。

 

 

1、働く人に最も多いメンタルヘルス不調”うつ”の症状について

 

 

 

メンタルヘルスの状態が悪くなると、当然のことながらご本人は辛いですね。
いつも気分がふさぎこんでいたり、イライラする、落ち込みやすい、情緒不安定になる。不安や恐怖が大きくなってくる。その他にも、食欲不信、睡眠障害、疲労感、倦怠感、頭痛、肩こりetc.
身体的、心理的不調に悩まされます。
あまり世間では扱われませんが、同時に大切なことはそのご家族の方へのケア。
家族のなかに、メンタルヘルス不調者がいればとにかく無理をさせてはいけないとか、気分がふさぎがちで、調子が悪い人とどう接したらいいかわからないものです。

 

腫れ物にさわるような感じになったり、家庭がその不調な方が中心になって動き出すと、その他の家族(子どもや、親など)がないがしろにされたりすることも珍しくありません。

 

また、この手の問題の難しさは、風邪などと違って一週間栄養摂って、寝ていたら治る種類のものではないところです。

 

2、ご家族にメンタルヘルス不調者がいる場合の心がまえ

 

心構えとしてメンタルヘルス不調は1、2週間やそこらで完治するものではないということです。

 

 

数ヶ月~長くて年単位。病気(症状)とつきあっていかなければなりません。

 

 

早い方で3ヶ月くらいから、現場(仕事等)に戻る人もいますが、大事なのは早く職場復帰することではありません。言うまでもなく、無理をして戻っても、また逆戻りということは、本当によくあることなのです。

 

 

一時的に治ったように見えても、もともとの性格が完璧主義者で、真面目、責任感が強い、他者評価が気になるetc
こういった性格はすぐには変わりませんね。
つまり、不調に陥りやすい素地がある場合や環境的に評価が厳しい職場、ハラスメントが起きやすい職場(あってはならないことですが)に身を置いている場合には、メンタルヘルス不調を繰り返してしまうというケースが少なくありません。
つまり大事なことは、長期的に付き合っていく必要があることを認識することです。

 

 

メンタルヘルス不調者が家族にいる場合、これまでの生活とは一変してしまうケースが多いようです。
日常的な生活環境はもちろん、家計を支える人が不調に陥れば、経済的なことにも及びます。長期の休職に入ると、給与は無給となります。それを補ってくれるのが疾病手当金と言われるもの。こちらは健康保険組合から支払われます。その場合は給与とて支払われていた分の2/3程度です。

 

 

2/3程度が多いか少ないかは、家族のなかでの働き手が他にいるのか、扶養者は何人いるのか(その他年齢など)にも依ります。

 

 

年単位で休職、退職もありえるとなれば、将来が見えなくて、先のことを考えると暗くなる…と思うかもしれません。

 

 

ではお聞きしますが、メンタルヘルス不調で”うつ”などにかかることは、運が悪かったのでしょうか?ついていなかったからなのでしょうか?
私は『ある意味、必然だった』と考えます。

 

 

つまりは不調というシグナルを(場合によっては休職に追い込まれるほどに)出さざるを得ないところまで来ていた…ということです。症状によってはかなりぎりぎりまで、我慢して、休職に入った場合などは、重症化していることも考えられます。

 

3、”うつ”の具体的な治療方法は?

基本は投薬と休養です。

 

飲み忘れたり、あるいは勝手に飲まなくなったりすることなく、きちんと出された薬を飲むこと。なかには薬が合わずに、だるさやむくみがひどい、喉が乾く、胃腸の調子がよくない、頭痛がする等が表れることがあります。体に合うまで少し時間がかかる場合もありますが、気になるようなら主治医に伝えて、変えてもらうこともできます。
そしてご家族の立場としてできることは、ゆっくりと休養してもらえるような環境を整えてあげることです。
”うつ”の場合、睡眠障害はよく見られる症状ですから眠れる、休めるような環境づくりを心がけてあげてくださいね。
そして、程度にもよりますがご家族の方のケアも本当は必要だと思います。

 

先が見えないことへの不安だったり
自分を責めてしまったり
お子さんがいらっしゃる家庭だと、どうかかわっていったらいいか、など。

 

もし、このようなご相談があれば、私どもにお気軽にお尋ねください。ただ弊社は医療従事者ではないため、診断・投薬等医療行為は致しかねますが、それ以外のことであれば、お力になれることもあるかもしれません。また産業医も行なっている、精神科医の先生をご紹介することも可能です。

 

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