主体的な人になる
「主体的」とは自主的、自分の意志、判断に基づいて行動することを表します。
「主体的な人」とは、状況や感情を他人のせいにせず、言葉に責任をもち、行動できる人。人間は刺激と反応の間に選択の自由を持っている。
by「7つの習慣」スティーブン・R・コーヴィー
私たちは生きていると様々な出来事に遭遇し、思いも寄らない状況に陥ることがあります。そのような出来事を自分にとってどういうものだと位置付けるか?は非常に重要なことです。
例えば、あなたは「失敗」をどのように捉えていますか?
重大な失敗をしました。
「ああー、大失敗してしまった。もう取り返しがつかない!上司は見限ったに違いない!周りの人たちも自分のことを呆れているだろう…」と捉えるか、
「失敗して落ち込んだけれど、この失敗を通して、もう二度と同じ過ちは繰り返さないぞ!
謝りまくったけど、大丈夫って気にかけてくれたり、手伝ってくれたりする人がいて、自分は周りの人に支えられていると気づくことができた」と捉えるかは、実は選ぶことができるのです。
「そんなのこじつけだ!評価が下がって、自分がダメなことに変わりはないじゃないか」と思うなら、きっとそのような人生なのでしょう。
一方で「失敗そのものは辛かったけれど、失敗をしたことで相手の気持ちを理解することができた。
自分は助けられている。今度は自分が周りの人を助けるよう行動をしよう!」となれば、その人の人生は拓けていくのではないでしょうか。
人生というと大袈裟な印象がありますが、仕事でもプライベートでも日々解釈の積み重ねが自らの生き方を彩っています。自分の人生を前向きに捉えて前に進んでいこうとするのか?
ダメだと諦めて歩みを止めてしまうのか?はちょっとした選択の違いです。刺激と反応の間にある「解釈の仕方」は自由というわけですね。
つまり「どういう解釈を選択しても自由ですよ」と言われて、「主体的な人」になるか「主体的でない(受動的な)人」になるかは、あなた次第なのです。
心理カウンセラー 森川 祐子