知ってましたか?セクハラより多いマタハラ!

高の自分を引き出す!
ンタルトレーナーの森川祐子です。

 

今日のテーマは「マタハラ」
つまり
「マタニティ・ハラスメント」についてお伝えしたいと思います。

 

最近、耳にする機会が増えましたね。
けれど、意外な事実を知っていましたか?
最近では、セクハラよりも
このマタハラの被害者の方が多くなりつつある
ということを!

 

日本労働組合総連合会の調査では
「セクハラを受けたことがある」17%を上回って
25.6%の人(4人に1人)がマタハラを受けたことがある
との報告が上がっているほどです。
(2013年調べ)

 

最も多い加害者が、男性上司とのことですが
次いで、なんと!女性の同僚というのも意外ですね。

 

例えば、こんな感じ。

つわりで休みがちになったり
定時で帰ろうとする、残業をしないなど
妊婦のカバーをする同僚たちからの嫌がらせが起きるようです。

 

一方で、上司やひと世代上の人たちの言動にありがちなのが
「子どものことを第一に考えないとダメだろう」
「子どもを預けてまで働くなんて、子どもがかわいそう」
「旦那さんの収入があるからいいじゃない」というものです。

 

また、これだけハラスメントがいけないことだと
知っていながらも、いざ自分たちの組織のこととなると
こうしたいじめが横行しているということも少なくありません。

 

続いて、追い出し型といわれるものが
・残業できないと他の人に迷惑がかかるでしょう
・妊婦を雇う余裕はうちの会社にはないよ
・契約社員なんだから、産休・育休は使えないよetc.

 

また、労働を強制するようなものとして
・妊婦でも甘えは許さないよ(立ち仕事や重い荷物を持ちなさい)
・特別扱いはしない
・時短勤務なんて制度はないから、フルタイムで働いてもらうetc.

 

もちろん、制度を最大限利用し、周囲に迷惑をかけておいて
何の感謝を示すことなく、自分だけがラクをするということは
よくないことなのでしょうが
そうでないなら、妊娠や出産、育児をしていることを引け目に
感じる必要はないはずなのです。

 

もし、そのことで業務量が増えた、忙しくなった
というなら、組織に対して仕組みを改善してもらうよう
働きかけるべきなのです。

 

最近、ようやくセクハラ、パワハラについて
少しずつ認知されてきていますが、
マタハラについては、まだまだだと言わざるを得ません。

 

本質は同じです。

 

ハラスメントの元になる感情は
人間の心のなかで起こる

「不満を誰かにぶつけたい!」というものですから
外側からの認知(ハラスメントはいけないこと)と、
内的な葛藤を結びつけて考えることは

意外に難しいと考えます。

 

つまり、繰り返し、
こういう行為・言動はよくないこと!と刷り込まれれば
人間は『そうか、セクハラやパワハラは良くないこと』
という認識が持てます。

 

けれど、周知されていないことで
自分がセクハラやパワハラの
加害者になることはないし(どこか他人事)

マタハラに関しても、妊娠ということに直面するまでは
やっぱり他人ごとなんですね。

でもいざ、妊娠したり、
逆に周囲に妊娠した人が表れることで、はじめて自分ごとになるのです。

また、この手のハラスメントはいじめの縮図でもあります。
つまり「妊婦」「ワーママ(子育てをしながら働いているママ)」
に対して、

 

どこかで
・恩恵(早帰りや負担が少ない)を受けている人
・キャリアも子育ても両方手に入れている人

そうでない人にしたら、
自分たちとは違うものを排除しようとする気持ちが働くのです。

 

子どもたちの学校でのいじめも
転校生など、明らかに自分たちとは違う異色な存在(スケープゴート)
排除しようとすることと、同質だと言えそうです。

 

ハラスメントに関しては、
一つ、きちんと会社や組織内で、
ハラスメント行為に対する措置がなされることが必要です。

 

つまりは、「こういう言動をとったら、こういう処罰を受けますよ」
ということが文章になって、
社員に周知されているということが大切なのです。

 

何も決まっていない、曖昧なままであるということは
組織そのものの体制が整っていないことを表します。

 

また、同時に働く人たちが、そうした不満を特定の弱者に
ぶつけることのないよう、人員を整備することや
働きやすい環境を整えていくこと。
ハラスメント行為を防止する
ストレスマネジメントやコミュニケーション研修は
そうした背景を明確にした上で実施することで
効果をより発揮してくれるものと考えます。

 

今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

ブルーコンシャス 森川祐子

参考文献:小酒部さやか「マタハラ問題」

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